風色の椅子 第二楽章

小栗旬さんのファンブログ やや耽美主義

ジョン王 大千穐楽 ライブ配信(ネタバレあり)

雨の一日でした。

今日はドキドキしながら「ジョン王」の大千穐楽ライブ配信で観ました!

ライブ配信って、最初に客席が映ったりするじゃないですか、

そこでもうドキドキしてしまって(笑)、

家にいながら本当にライブ感を満喫できて、とても楽しかったです!

ここからはネタバレになりますので、読みたい方だけお願いします。

 

 

まず一番書きたいことを書きます!

カーテンコールで蜷川さんの写真が降りてきたとき、もう泣きそうでした。

本来なら「ジョン王」は「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の、

最後の作品ではないはずが、コロナ等事情があり、

結局最後を飾る作品になりました。

しかも小栗くんがよく演じていたオールメール

小栗くんは二度目のカーテンコールのとき、その蜷川さんの写真の側に立って、

高いところから降りてきましたが、もうね、もう絶対、

シェイクスピアと離れないでほしいです!

これは「ハムレット」を演るべきというお告げです!暗示です!未来予告です!

鋼太郎さんも特典映像の方で仰っていましたが、

最初の頃はまだまだだったけど、でも皆さんも見てわかるように、

スターの佇まい、オーラが凄まじかった。

対峙するシーンで涙が出てきてしまった。

(お気に召すままのシーンですね。いつもこのお話をされます)

その小栗くんが今回、俳優として芯が太く、声も出る、枯れない、

滑舌がよく台詞が90%わかる(シェイクスピアの台詞でこれは素晴らしいこと)

パワーがおとろえない。凄い役者になってきた。これからがとても楽しみ。

シェイクスピア俳優としても楽しみ。

あ、袖にいても無駄に格好いいと言われていましたが(笑)、

とにかく私も今回観に行ってわかったのですが、小栗くん、圧倒的だったんですよ。

技術面もですが、輝くような華とオーラ、空間を支配するパワー、

もうなんという魅力的な俳優になったんだろうと。

だからお願いします!またシェイクスピアの台詞を彼の口から聞きたい。

 

狂った世界だ。狂った王たちだ。狂った妥協だ。ジョンは王国全部を寄越せというアーサーの要求を阻むため、その一部を喜んで手放して退場した。フランス王は良心の甲冑を身につけ、熱意と慈悲に駆り立てられ、神の兵士としてこの戦場に来たくせに、あの心変わりの仕掛け人、あの狡賢い悪魔に耳打ちされてあの体たらくだ。人の弱みにつけ込むあのぽん引き野郎。あの誓言破りの常習犯。相手構わず見境なしに搾り取る悪魔め。王も、乞食も、爺いも、若い男も、処女も見境なしだ。あの作り笑いの紳士面の「私利私欲」ってごますり野郎。この丸い地球は本来ならバランスがとれていて、物事は平らな地面の上を真っ直ぐ転がっていくもんだが、このご都合主義の「私利私欲」ってやつが本来のコースを捻じ曲げちまう。この「私利私欲」ってやつは実は世界の動きの支配者で世界を真っ直ぐな道から外れさせ、あらゆる方向、目的、進路、目標から外れて突っ走らせる。この「私利私欲」、このやり手婆あ、このぽん引き、この何でも別物にしちまう言葉は移り気なフランス王の目ん玉に飛び込み、若いアーサーへの助け舟を出そうという固い決意の方向を変えさせ、名誉ある戦争を放棄して、その場かぎりの平和のために屈辱的な和睦を結ばせやがった。だがどうして俺は「私利私欲」に向かって毒づいているんだ?俺がまだやつに口説かれたことがないからだ。やつの美しい天使である金貨が俺の手にキスしようとするとき、この手を固く握ってそれを拒む力が俺にあるからじゃない。俺の手がまだそういう誘惑を知らないので、貧乏人が金持ちに噛み付くみたいに毒づいているだけだ。まあ、いい。貧乏人のうちは毒づきまくり、金持ちほど罪深い連中はいないと言ってやる。そして俺が金持ちになったら、貧乏人ほど罪深い連中はこの世にはいないと言ってやる。国王でさえ「私利私欲」のために約束を破るご時世だ。「私利私欲」よ!俺の君主よ!俺が崇拝するのは(投げキッス)お前だ。

 

小栗くんは2回目のカーテンコールでこう言っています。

「ほんとに皆さん、ありがとうございました。

 まあ、僕は彩の国シェイクスピアシリーズというものに育ててもらったと言っても、

 過言ではないような俳優なので、ラストを飾れて嬉しく思っております。

 ちょっと終わってしまうのは悲しいですけど、もしかしたらまた、

 何かの機会に鋼太郎さんがやっているかもしれませんが、

 もう多分僕は出ることはないと思います。あははは!

 また何かがあったときはよろしくお願いします。

 本日はありがとうございました」

 

「あははは」じゃないですよ(笑)。またシェイクスピアを演じてほしいです。

今日の大千穐楽、記事になっています。

吉田鋼太郎蜷川幸雄さんから引き継いだ「彩の国」最終作に感無量

小栗旬の存在感に舌を巻く

https://news.yahoo.co.jp/articles/faf9dd8717da6ba068ae9248e13e2a449f9fd60f

吉田鋼太郎(64)が24日、埼玉会館で、芸術監督を務める「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の最終作となる舞台「ジョン王」の大千穐楽後、取材会を行った。  「彩の国-」は、故蜷川幸雄さんが芸術監督となり、シェークスピア戯曲全37作品の上演を目指すシリーズ。98年に「ロミオとジュリエット」でスタートし、16年に蜷川さんが亡くなった後は吉田が芸術監督を引き継いでいた。

初代監督の蜷川さんからバトンを受け、25年にわたる同シリーズが完結。吉田は「感無量ですね」と笑顔を見せ、「うわずってます。家に帰って落ち着いたら、かみしめちゃうんだろうな」と高揚した様子で語った。  上演後は観客のスターティングオベーションがやまず、カーテンコールを2回実施。蜷川さんの写真が舞台上方から登場する演出もあり、「娘の実花さんが撮った、非常によくできた写真。芝居の出来がいいと思っている時は笑って見えるし、今日はダメだと思うと怒って見える。今日は『どっちとも言えない』と取れて、何となく複雑な気持ち。いまだに怖い。あの顔を見ると」と笑わせた。

「ジョン王」は第36弾作品として20年に上演予定だったが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で中止に。21年5月の第37弾「終わりよければすべてよし」でシリーズは一旦完結を迎えていたが、吉田の強い意思で上演にこぎ着けた。主演の小栗旬(40)とは04年上演の第14弾「お気に召すまま」で初共演。当時蜷川さんから、発声すらままならなかった小栗の「教育係」に命じられたことを振り返り、今作での小栗について「今回はビックリしました。俳優としての芯が太くなっている。舞台の上での存在感の大きさに驚いた」と舌を巻いた。大千穐楽のこの日、舞台袖で小栗から初めてハイタッチを求められたといい「とってもうれしかった」と笑みを浮かべた。

 

「ジョン王」休演もありましたが無事に大千穐楽を迎えられたこと、

おめでとうございました!

「彩の国シェイクスピア・シリーズ」全37作品上演完了、おめでとうございました!

小栗くん、これからも年に1度は舞台をやってほしいです。

あの舞台映えする圧倒的な美しさの小栗くんをまた生で観たいです。

とにかく40代のうちに「ハムレット」を是非是非やってほしいです!

そんな思いでいっぱいになった「ジョン王」大千穐楽ライブ配信でした。